ホンダ CB-1
「ホンダ CB-1」とは1989年~1992年に販売されていた400ccのオートバイで、私の大好きなオートバイの中の1台です。
しかしながら、たった3年で姿を消していったのは、とても残念なことですね。
「ホンダ CB-1」は“水冷4ストロークDOHC4気筒エンジン”を積むスポーツバイクで、フロントカウル等を持たないネイキッドタイプの斬新なオートバイとして誕生しています。
当時はレーサーレプリカというスタイルが全盛でしたが、ただ単にカウルを外しただけのネイキッドモデルではなく、あえてホンダ流のネイキッドスタイルを打ち出したオートバイであり、ある意味では「CB400F」の再来とも考えられますね。
そのエンジンは「ホンダ CB400RR」譲りの高性能ユニットで、わずかにデチューンしてあるものの57ps/11500rpmを発生し、レッドゾーンは13500rpmといいますからクルマに乗っている者にとっては驚きです。さらに驚くのはバルブの制御をギヤ駆動(カムギヤトレーン)としている点で、このためにキィーンという独特の高音を発生するんだとか・・・。
デチューンしてあるとはスポーツ指向の強いエンジンだったためにレスポンスも鋭く、他のネイキッドモデルと比べると乗り易いとはいえなかったようですね。
「ホンダ CB-1」は毎年マイナーチェンジを施されて、わずかながらに進化しているようにも見えますが、走りを楽しむのであれば90年モデルが最も適していると思われます。
89年モデルと90年モデルの大きな差はサスペンションのチューニング等が主になり改良されたといっても良いと思いますが、91年モデルではなんともいえませんねぇ。エンジンの仕様変更+ギヤ比変更やステアリング位置が上がるなど、あくまでもスポーツ指向であった「ホンダ CB-1」の特徴を削ぐことになったような気がします。
外観からして個性的なスタイルの「ホンダ CB-1」だったのですが、最も特徴的なのが極太パイプを使ったダイヤモンド型フレームです。高張力鋼管製フレームのメインパイプは“マッスルチューブ”と呼ばれ、なんと42.7mm径を使用していたのですから驚くほどに太いんです。
このフレームは見た目よりもしなやかに作ってあるそうで、縦方向はガッチリと応力を受け止めるものの、適度なしなやかさを与えられることで誰にでも安心して乗れるような設計になっているあたりは、良しも悪しくもホンダのオートバイだと感じますね。
このあたりは、私としてはクルマを作っているホンダとの温度差を感じるところです。
当時のオートバイ雑誌には絶賛されるコメントがあったように、スーパースポーツとしての走りの性能を持っているとともに、ストリート仕様のお手本ともいえる扱いやすさを併せ持ったオートバイといえるのが「ホンダ CB-1」 といえます。
しかしながら、タンク容量が極めて少なく長距離のツーリングをしようと思うと100~120kmごとに給油しなくてはならないことから、安心してツーリングにも出かけられなかったようです。
走りを楽しむにおいても街乗りを考慮したポジションはバンク角が浅く、いとも簡単にステップを擦ってしまうということで何らかの対策が必要だったようですね。
この「ホンダ CB-1」はたった3年で姿を消したことからもわかるように、決して名車と呼べるような存在にはならず、知る人ぞ知るという“熱いモデル”だと私は思います。
後継モデルはベストセラーとなった「ホンダ CB400SF」になりますが、その後のネイキッドモデルの主流が2本タイプのリヤサスペンションとしていることからも、走りよりもスタイルや使い勝手などを優先しているようにも思えますね。
1991年~1995年に販売されていた「ホンダ ビート」に乗っている私としては、同年代に販売されていた「ホンダ CB-1」には妙な思い入れとともに相通じるものを感じます。
ちなみにうちの製品の“マッスルフレーム”という名前は、雑誌に掲載してあった「ホンダ CB-1」の広告を目にしていたからこそ思いついた名前で、私にとっては余計に思い入れの強いオートバイなんですよ♪




























